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10/03/24でんわにでんわ

ちょいと古いめな話題ですが...。

http://togetter.com/li/6563

つぶやき主の言葉をよく読まないで「DoCoMoのSIMが使えるの? ひゃっほー!」な人が多くてワロタ。
当然のことだけど、SoftBank販売のiPhoneじゃ使えないし!
いわゆる脱獄行為を行えば以下略ですが、当然非推奨。
公式にSIMロック解除されたiPhoneを買ってきましょう。
話はそれからです。
もちろんお高いです。

ということで、携帯電話的な話についてつらつらと。
わかりやすくするために細かいところとか微妙にツッコミ処満載ですが。

SIMとはなんぞや?
SIMというのは携帯電話のバッテリーのあたりに入っているちっこいICカードです。
ざっくり言うと、これの中に携帯の番号が入っているわけです。
だから、これを別の機種に刺せば同じ番号でそのまま使えるわけです。
FOMAの機種変更したことある人ならわかると思います。
差し替えるだけでOK!

ところが、DoCoMoで売ってる携帯だとDoCoMoのSIMしか使えない!
SoftBankのSIM刺しても使えない!
これがSIMロック。
携帯本体の方に細工をして、自分のところで契約した人しか使えないように縛りを設けているわけです。
なんでそんなことしているのかというと、大人の事情なわけです。
つい数年前までは1円ケータイとかゴロゴロしてましたよね。

自分のところで契約してくれたら携帯本体はお安くしますよ!
その分、たくさん使ってね!(その通信料で安く売った分は取り戻すのさフフフ)

というシステムだったわけです。
携帯本体だけ持って行かれて、余所の会社のSIM使われたら通信料収入が無くなっちゃうからロックを掛けているわけです。

そういう背景もありつつ、驚異の低価格を武器に爆発的に携帯人口が増えたわけですが...。
時代が変われば事情も変わる。
不況だし、新しい機種作るの大変だし、昔みたいにバカスカ売れないし、これまた大人の事情で携帯本体の販売価格が超高くなったのは記憶に新しいことだと思います。
まぁ、本来はこのくらいの価格が適正...って、話がずれてきている。

余所の国では違った事情で携帯電話会社と携帯端末の紐付けがそんなに厳しくない場合があります。
そういうところではSIMロックのかかっていない端末が普通に売られているわけです。
で、そういう端末なら電波的な規格さえあっていればDoCoMoのSIMを刺して日本国内で使うことができる訳なのです。
まぁ、電波法だなんだとこれまた大人の事情がいろいろあるわけですが、携帯電話会社の方ではどんな機種で接続してきているかはすぐにわかる仕組みになっているので、イヤならすぐに接続を遮断できたりするのです。

実質的なところ、SIMフリー端末での接続は割と許されているシーンも多い様子ですが、これがパケット通信となると微妙に変わってきます。
パケット定額用のアクセスポイントでは機種情報を見てアクセス制限をしている場合があるのです。
よくよく調べて注意して使わないとパケ死が待っています。
昔と違って、携帯で扱うデータ量は飛躍的に増えましたから、もうマジ即死コースです。

つーことで、「iPhoneにDoCoMoのSIMを刺して使える」というのはウソではないし間違ってもいないけど、正確かと言われればそうでもないわけで。
生粋のガジェット好きでもちょっと間違えたら酷い目に遭う危険をはらんだ話ですので、安易に真似をしないようにした方がいいですよ...そう、えびは思うのであった。

さりげなく追記。

「ガラパゴスと私」

DoCoMo期待のニューカマーXperiaがもうすぐ発売されます。
某くろさんが興味を示していたので、是非買っていただきたかったのですが...。
「メール使えないからやめた」
とのこと。
エー。いろいろいじらせてもらおうと思っていたのに!

まぁ、この「メールが使えないから」の一言にはいろいろと深い意味があるのです。
当然ですが、メールが使えない訳ではありません。
もちろん使えます。
それはもう使えますとも!
が、iModeメールはまともに使えません。
別途iMode.netに別料金で契約しなければなりません。
それでも、普通のケータイみたいにメールが自動的に着信するわけではないので、驚異の超感覚でメール着信を感知してメールチェックをするか、メールしたよと電話してもらうか、適当な間隔で自分でメールチェックしないといけないわけです。
そういう意味で「使えない」わけですね。

普通の携帯になれてしまうと、自分でメールチェックをするという作業は煩わしい以外の何ものでもないというのはもはや常識レベル!(キリッ

そこはそれ、いろいろプログラムをインストールして使えるスマートホンですから、近い将来にはiMode.netに対応したメーラープログラムも配信されるのですが...。
普通の携帯で当たり前にできることが普通にはできない訳です。

と、ここでよく言われるのが「ガラパゴスケータイ」略してガラケー。
島国日本で独自に進化し続けてきたケータイシステムを揶揄していう言葉です。
普通ってなんだよ、当たり前ってなんだよ。
世界的に見たらそっちの方が普通じゃないんだよ! 的な。
iModeなんて排他的なシステムは世界じゃ通用しないんだよ! みたいな。

まぁ、わざわざ海越えなければ外国に行けない日本にしてみれば他国のレベルにあわせる必要もなく、惜しみなく最新技術を投入できた結果が今なのです。
技術的変態国家日本のよい一例です。
たとえば、画面。
最近の普通のケータイはワイドVGA+という480x854ドットの広さです。
iPhoneは320x480ドット。
ドット数にして2.6倍。
iPhone2.6台分のドット数が普通にあるわけです。
そう考えると意外とiPhoneショボイ!
ぱっと見の画面サイズはiPhoneのが大きく感じられるわけですが。
50インチのSDテレビと40インチのHDテレビといったら大げさですが、精細度としては大きな差ですよね。

...その精細度を全く使いこなせていないという話はまた...。

他にもFelicaとかワンセグとか外の世界の人々からしたらナンゾソレ? な機能が満載なのがガラケーなのです。
スマートホン系列陣営からみたら一地域の規格に縛られて、これだからガラケーはなんていう話も出ますが、こまけぇこたぁいいじゃありませんか。

ジオングとデンドロビウムどっちがいい?
みたいなもんです。
普通の人にはザクくらいでちょうどいいわけですが。

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